住宅性能とは

なぜ高性能住宅が良いのか?-耐久性・快適性の視点

このページでは「お金、健康の視点」に続いて、高性能住宅の耐久性と快適性について解説していきます。

耐久性が高い

雨漏りや結露、シロアリ被害などは家の劣化を加速させてしまう原因となります。その点、高性能住宅は経年劣化しにくく耐久性にも優れるというところが大きな特徴です。
施工精度が高いと、壁内結露が発生しにくかったりシロアリ被害を抑制することができるなどの点から、建物の劣化を防ぐことができます。メンテナンスも最低限で済ませることができ、お金や労力を必要以上にかけず質の高い状態を維持することができます。
ローコスト住宅だと、10年後、15年後には結露やシロアリ被害などで質が落ちてしまっているようなケースが多くがあります。そうなるとメンテナンスをするために修繕費をかけないといけなくなり、結果的に住めば住むほどお金がかかってくることになります。

資産価値としても、最低限のメンテナンスで施工時に近い状態を保っている家とメンテナンスが多く必要な家では大きな差が出ます。もちろん前者の方が資産価値は高く維持されやすいのです。

「日本の住宅の寿命」で説明している内容とも繋がる話ですが、本来木造建築物は耐久性がかなり高いものです。奈良の法隆寺は世界最古の木造建築物と言われ、約1,300年もの歴史があります。一方で、鉄やコンクリートは寿命が100年ほどと言われています。これは物質としての寿命になるのでどうしようもない部分があります。
ではなぜ日本の木造住宅の寿命は短いと言われているのか。最も大きな原因は壁内結露による木の腐食です。断熱材を入れながらも隙間が生じることで、壁内結露が発生し断熱材や木材の寿命を縮めてしまっているのです。法隆寺はそもそも断熱材が使われていないため、壁内結露も発生しません(ただし、かなり寒いです)。中途半端な断熱施工は、暑い寒いの問題を引き起こすだけでなく、木造住宅の耐久性にも影響が出るのです。
正しい施工をして壁内結露が発生しにくい状態にすれば、木造住宅は長く持ちます。メンテナンスにかける費用を最小限に抑えつつ40年、50年後も高品質で丈夫な、かつ資産価値を維持した家を保ち続けたいものです。

快適な暮らし

言うまでもありませんが、高性能住宅では快適に過ごすことができます。夏は涼しく冬は暖かく、布団はオールシーズン同じものを使い、年中半袖半ズボンや薄着で過ごす、というようなケースもよく聞きます。
寒い家だと、厚着をすることで服の重さによって肩に負担がかかって筋肉が強ばったり、肩甲骨を動かさなくなることで血流が悪くなり肩こりに繋がります。高性能住宅では家族全員が体も心もリラックスした状態で、穏やかな生活を送ることができます。

お金、健康の視点」からのまとめにもなりますが、燃費が良いため家計の負担を減らします。その分他のことにお金を回すことができます。各部屋間や室内での温度差が小さいため、低温に悩まされることなく健康的な暮らしを長く続けることもできます。冷え性やアレルギーなどを改善できるのもとても大きなポイントです。
外観も綺麗で、壁の中も施工時と同じ状態を長く保つこともできます。壁内結露が原因で発生するカビやダニなどに悩まされずに済みますし、子ども・孫世代にも資産価値の高い状態で家を引き継ぐことができます。

家全体が快適で居心地のいい空間になり、家族で豊かな時間を過ごすことができます。

上記で見てきた点はどれも買うときには目には見えませんが、見えないからこそ大事なことであり、そこにこそ高性能住宅の価値があります。一生に一度の家づくり、せっかくなら高性能住宅で快適な暮らしを手に入れたいですね。


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