その他の知識

意外とエネルギーを使っている給湯

日本の住宅で最もエネルギーを使っているのは何かご存知でしょうか?

答えは「給湯」です。それもかなりの割合です。ということは、どの給湯器を選ぶかでコストのかかり具合は大きく違ってきます。

現在、日本の家で使われている給湯器の種類は以下の通りです。

エネファーム、エコジョーズ、エコキュート、エコフィールなどは2000年以降に登場したもので、「高効率給湯機」と言われています。高効率給湯機は年々採用率が高まっており、省エネ住宅には必須のものです。

それぞれの省エネ性能を比較するには、給湯への一次エネルギー消費量で比較するのがポイントです。その点からすると、エコキュートが一番効率的だと言えます。
エコキュートの給湯への一次エネルギー消費量はエコジョーズの6割ほど、従来型電気温水器との比較では3分の1以下にもなります。安い夜間電力を使い効率よくお湯を沸かすため、とても省エネなのです。
エネファームも良い仕組みではありますが、まだ初期費用が高いところがネックになってきます。

また2022年には、おひさまエコキュートも登場してきました。エコキュートが主に夜間電力を利用してお湯を沸かすものであるのに対し、おひさまエコキュートは主に昼間の電力を利用してお湯を沸かすものです。太陽光パネルを設置している場合、おひさまエコキュートは昼間の太陽光発電の余剰電力で沸き上げをすることができるため、自家消費率を上げ電気代の節約に繋げることができます。

太陽光パネルはこれからどんどん普及していくものですので、今後はよりその相性の良さが取り上げられていくと思います。

さらに、おひさまエコキュートは太陽光パネルを設置していなくても使うことができ、この場合でもエコキュートよりお得になります。理由としては、

・昼間沸かすと夜間に比べて外気温が高いので給湯の効率が上がる

・朝7時に湯沸かしを止めると翌日20時位までに冷める分も余分に沸かしておく必要がある。おひさまエコキュートは当日17時くらいまで沸かすのでこの余分が極めて少ない

・電気の料金プランを従量電灯契約にすると、基本料金が圧倒的に安い。また従量電灯契約に関しては燃料費調整額に上限があるため、電気代の上昇幅が相当小さく押さえられる

の3点が挙げられます。

太陽光パネルとセットで採用するのが一番お得になる方法ですが、いずれにしても従来のエコキュートよりおひさまエコキュートを採用するのがおすすめです。


一覧へ戻る