用語集

ではじまる用語

Q値

住宅の断熱性能を示す指標の一つで、熱損失係数とも呼ばれます。具体的には、建物全体の外皮(外壁、屋根、床、窓など)からどれだけ熱が逃げるかを示す値で、単位はW/㎡K(ワット毎平方メートルケルビン)です。Q値が低いほど断熱性能が高く、室内の温度を保ちやすくなります。

キッチンパネル

キッチンの壁面に取り付ける防汚、防水効果のあるパネルのことです。主に、調理中の油はねや水はねを防ぐために、シンクやコンロ周りに設置されます。キッチンパネルは、掃除がしやすく、カビや汚れがつきにくい素材で作られており、耐久性にも優れています。

キャットウォーク

猫が自由に歩き回ることができるように設置された棚や通路のことです。壁面や家具の上部に設置されることが多く、猫が上下に移動できる立体的な運動空間を提供します。これにより、猫の運動不足解消やストレス軽減に効果があります。また、デザイン性にも優れ、インテリアに自然に溶け込むよう工夫されています。

シート防水(工事)

建物の屋根や屋上、バルコニーなどに防水シートを敷き詰めることで水の浸入を防ぐ工法です。防水シートは、ポリ塩化ビニル(PVC)、合成ゴム(EPDM)、ポリオレフィン(TPO)などの素材で作られ、耐久性や柔軟性に優れています。施工方法としては、シートを専用の接着剤で貼り付けたり、機械的に固定したりします。シート防水工事は、施工が比較的簡単で工期が短く済むため、コストパフォーマンスが高いのが特徴です。

基礎

建物の荷重を地盤に伝えるための構造部分で、建物の安定性と耐久性を確保するために不可欠です。基礎には、布基礎、ベタ基礎、独立基礎などの種類があります。布基礎は、連続した基礎梁で建物を支え、ベタ基礎は建物全体の下にコンクリートを敷き詰めることで耐久性を高めます。独立基礎は、柱ごとに基礎を設ける方式です。

基礎工事

建物の荷重を地盤に伝えるための基礎部分を設計・施工する工事です。地盤調査を基に布基礎、ベタ基礎、独立基礎を選定し、掘削、型枠設置、鉄筋配筋、コンクリート打設などを行います。建物の安定性と耐久性を確保する重要な工事です。

基本設計

建築プロジェクトの初期段階で行われる設計作業のことで、建物の全体的なコンセプトや機能、配置、規模などを具体化するプロセスです。この段階では、建物の基本的な形状やレイアウト、構造、設備などの概要が決定されます。基本設計は、施主の要望や用途に基づき、建物のデザインや機能性、安全性、法的要件などを総合的に検討します。

気密

建物の隙間をなくし、外部の空気が内部に侵入しないようにするこ。高い気密性能は、断熱効果を高め、冷暖房効率を向上させます。室内温度が安定し、エネルギー消費が減少するため光熱費が削減されます。また、外部からの騒音やほこりの侵入を防ぐことができ、快適な居住環境を実現します。さらに、結露の発生を防ぎ、建物の耐久性を向上させることもできます。

気密住宅

外部からの空気や湿気の侵入を極力防ぎ、室内の空気が外部に漏れないように設計された住宅のことです。気密住宅では、断熱材の施工や窓の気密性、隙間のシーリングなどが重要です。特に寒冷地や暑熱地での効果が大きく、結露防止や防音効果も期待されます。

気密性

建物の隙間を少なくし、外部と内部の空気の流れを制御する性能。エネルギー効率を高めるために重要。気密性が高い住宅は、無駄な空気の流出入を抑制し、エネルギー効率を高めます。また、埃や花粉の侵入を防ぎ、室内環境を清潔に保つ効果もあります。

給湯

建物内で使用する温水を供給することを指します。給湯設備には、ガス給湯器、電気温水器、エコキュート、太陽熱利用給湯器などがあり、それぞれエネルギー源や効率が異なります。給湯設備は、キッチン、バスルーム、洗面所などで使われるお湯を供給し、生活の快適性を支える重要な役割を果たします。

給排水

住宅内での水の供給と排水のシステムを指します。給水は水道管を通じて水を供給し、キッチンやバスルームなどで使用されます。排水は、使用後の汚水や排水を下水管を通じて住宅外に排出するシステムです。

居室

住宅内で日常的に生活するための部屋を指し、寝室、リビングルーム、ダイニングルーム、子供部屋などが含まれます。建築基準法では、居室の面積や窓の大きさ、換気設備の設置などについて基準が定められています。

許容応力度

構造物や材料が安全に耐えられる最大の応力(力の分布)を指します。これは、材料が破壊や変形を起こすことなく、長期間にわたって安全に使用できるための基準です。許容応力度は、材料の強度や使用条件、環境要因などを考慮して設定されます。建築や土木、機械工学において、設計時にこの値を超えないようにすることで、構造物の安全性と耐久性を確保します。

許容応力度計算

構造物や部材が安全に耐えられる最大の応力(許容応力度)を基に、実際にかかる応力がその限界を超えないように設計するための計算です。この計算は、材料の強度特性、荷重条件、使用環境などを考慮して行われます。

境界

隣接する土地や敷地の間を区分する線やその範囲のことを指します。境界は、土地所有者の権利や責任を明確にするために重要であり、不動産取引や建築計画において正確な確認が求められます。境界の確定には、土地家屋調査士による測量や登記が必要です。境界標やフェンス、塀などで物理的に示されることも多く、これにより隣接地とのトラブルを防ぎます。

境界杭

隣接する土地や敷地の境界を明示するために設置される標識のことです。通常、コンクリートや金属、木製の杭が使用され、土地の四隅や曲がり角、直線部分に打ち込まれます。境界杭は、土地の所有者や隣接地との境界を明確にし、不動産取引や建築計画において重要な役割を果たします。

狭小住宅

狭い敷地に建てられた住宅のことを指し、特に都市部で見られます。敷地面積が限られているため、設計や工夫により快適な生活空間を確保することが求められます。狭小住宅では、縦に空間を利用した多層階建てや、スキップフロア、ロフトなどの採用が一般的です。また、収納スペースの確保や光や風の取り入れ方にも工夫が必要です。

金利

お金を借りたり預けたりする際に発生する利息の割合を指します。借り手にとっては、借入額に対する追加の支払い額であり、貸し手にとっては、貸付金に対する収益です。金利は、年率(年間利率)で表されることが多く、固定金利と変動金利があります。

銀行ローン

銀行が個人や企業に対して提供する資金貸付のことです。住宅ローン、カーローン、教育ローン、事業資金ローンなど、さまざまな用途に応じたローンがあります。借り手は、借入金額に対して金利を支払い、一定期間内に元本と利息を返済します。銀行ローンには、固定金利と変動金利があり、金利条件や返済期間は契約時に決定されます。

切妻屋根

屋根の形状の一種で、2つの斜面が中央で交わり、三角形の妻壁(端の壁)ができる構造を持つ屋根です。日本の伝統的な住宅や現代の建物にも広く見られるデザインです。切妻屋根は、シンプルで施工が容易なため、建築コストが比較的低く、雨水を効率的に排水できるという利点があります。また、屋根裏の空間を有効活用しやすく、通風や断熱性にも優れています。

切土

土地の造成や建築用地の整備のために、斜面や丘を削って平坦にする工事です。地盤を平坦にし、安定させるために行われ、道路や建物の基礎を作る際に重要です。排水計画や斜面の補強などの対策も重要であり、適切な設計と施工が求められます。

北側斜線制限

建物が北側隣地に対する日照を確保するために設けられた建築基準法上の規制です。この制限は、主に住宅密集地で適用され、北側隣地の採光や通風を妨げないようにすることを目的としています。


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